推しは恋のキューピッド

私はまっすぐ想さんの目を見つめて伝える。
すると想さんは優しく見つめ返す。



「うん。信じてる。」



そして2人で笑い合った。



「おはようございますー!」


他の社員さんが挨拶をしながら入ってきた。
向かい合う私と想さんに気づき、興味津々な顔でこちらに視線を向けている。



「では、そういうことで!」


そうだった。一瞬2人の世界に入ってしまっていたが、ここはオフィスだった。


私は急いで気持ちを切り替え、自分のデスクへと戻った。