「あず姉はそうは言うけど、こいつのこと俺はまだ信用できない。…だから、今日は俺もあず姉に言いたいことがあって来たんだ。」



「言いたい事って……だから、何度言われても私は……」



「好きだ!!!」



また騙されるだの言われるのかと思い、
口を開いた私の言葉を遮るように
がっちゃんは叫ぶ。


「え?」



がっちゃんの予想外の言葉に思わずフリーズしてしまう。




「だから!……俺はあず姉がずっと好きだった!!
もちろん姉弟みたいなことじゃなくて、恋愛感情としての好きってこと!!!
あず姉は俺のことずっと弟みたいな存在と思ってるのも知ってる。でも俺のこと男としてみて欲しい。
やっとここまで追いついたんだ。
こんなやつと付き合うくらいなら、俺があず姉を幸せにするから、俺と付き合って欲しい!」



がっちゃんはそう言うと、真剣な目で私を見つめる。




その目は本気だ。
耳は赤くなり、私の言葉を待っている。



がっちゃんは小さい頃から甘えん坊で、
私が実家に帰省するといつもすぐ会いにきてくれていたし、好かれているのは感じていた。


でもまさかそれが恋愛感情の好きだったなんて…




正直もう私の中で答えは出てしまっている……。
でも、もしこの気持ちを伝えたら?
もう今までのようにはいられないの?
そしてがっちゃんを傷つけることになるの?




私が返事に躊躇っていると…