私達は自然と手を繋ぎ、
駅へと向かう。



なんだかこのまま離れがたい気持ちになる。



「あの、週末って言ってたけど……
もし良かったら今日家来ませんか?
……もうちょっと一緒にいたいなって。
私簡単なものですけど夕飯も作りますし!」


私の言葉に早川課長はびっくりした様子だ。


明日も仕事なのにこんな事言うなんて、
引かれたかな…
急に不安な気持ちになったが、



「いいの……?」



早川課長が私の顔を伺うので、私は静かに大きく頷く。



すると早川課長は嬉しそうに笑いながら、
私の頭を撫でる。



「そしたらお邪魔しちゃおうかな。
俺ももうちょっと一緒にいたい。」



喜んでくれている様子にホッとし、
同時にまだ一緒に居られるんだと嬉しくなる。



「じゃあ行こっか。」


早川課長の言葉で私達はまた歩き出した。