ありふれた日常こそ、尊い。


その日、わたしは初めて凪の家に泊まった。

凪のベッドに二人で入り、凪に包まれて「おやすみ。」と言い合って、キスを交わしてから眠りについた。

誰かに包まれながら眠るって、こんなに安心出来るものなんだと、わたしは初めて感じた。

それは愛しい人に包まれているからで、こんなにも気持ちが温かく感じながら眠りにつけることが幸せなことなんだと、わたしは凪から教えてもらったのだ。


次の日。
この日は休日で、わたしが目を覚ましたのは9時を指す少し前だった。

その時、まだ凪はわたしの横で眠っていて、眠りながら無意識にわたしを抱き締めてきた。

無意識の中でも、わたしを求めてくれているんだ。

それが嬉しくて、わたしは凪が目を覚ますまでそのまま凪に包まれていた。

そして凪が目を覚ましたのは、それから30分くらい後だった。

凪は寝ぼけ眼でわたしを見つめると「美月、おはよう。」と、わたしの頭にキスをした。

「おはよう。」
「朝から美月がそばに居るなんて、、、最高だな。」

凪はそう言うと、わたしをギュッと抱き締めた。

「なぁ、美月。」
「ん?」
「、、、今、無性に美月を抱きたい。」
「えっ?!」

突然の凪の言葉にわたしが照れると、凪はまるで狼にでもなりそうな表情で「ダメ?」と訊いてきた。

「ダメじゃ、ないけど、、、寝起きだし、、、」

わたしが照れながらそう答えると、凪は「じゃあ、シャワー浴びてからにしよ。ちなみにシャワーも一緒な?」と言い、ベッドから起き上がると、わたしをお姫様抱っこして、バスルームに向かったのだった。