「初恋、、、。」
わたしが凪の腕の中でそう呟くと、凪は「えっ?」と言った。
「わたしの初恋。凪だよ?」
「え、それって、、、」
「わたし、誰とも付き合ったことがなかったし、誰かを好きって思ったこともなかった。初めて"好き"って気持ちを教えてくれたのは、、、凪だよ。」
わたしがそう言うと、凪は嬉しそうにフッと笑い「やっぱり、美月の"はじめて"は全部俺がもらえるのか。」と言った。
「そうだね。」
「え、美月、怒んないの?いつもなら、恥ずかしがって怒るのに。」
「だって、本当のことじゃない?凪にわたしの"はじめて"、、、全部あげる。」
自分でも不思議だった。
いつもなら恥ずかしくて、照れ隠しで怒ったりするのに、そんな気にもならなくて、すんなりと"全部あげる"という言葉が出てきたのだ。
凪なら、信じられる。
凪になら、、、全てを捧げられると思ったから。
「もう、、、そんな可愛いこと言われると、調子狂うなぁ。」
凪はそう言うと、少し身体を離し、わたしを見つめた。
「何があっても離さないから。」
「わたしも、離れないから。だから浮気、」
と言いかけたところで、わたしは凪の唇で口を塞がれた。
初めてのキス、、、
キスのし方なんて分からないけど、わたしは凪の唇を受け入れ、そしてそれに身体は自然と応えていた。
キスって、こんなに甘くて気持ち良いものなんだ、、、
わたしたちはお互いの気持ちを確かめ合うようにキスを交わし、わたしたちの間だけ時間が止まったかのようだった。



