ありふれた日常こそ、尊い。


それからわたしたちはソファーに並んで座り、わたしはP◯5を起動させた。

「さて、美月のプレイを見せてもらいますか!」

凪はそう言ったのだが、わたしは「あ、実はさぁ、このあと戦闘じゃなくてデートイベントなんだよね。」と言った。

「え!もしかして、ゴールド◯ーサーの?!」
「そう!」
「うわぁ〜!デートイベントとかあったなぁ!」
「最初に全クリした時はさ、デート相手がエア◯スだったの!まぁ、エア◯スはエア◯スで良かったんだけど、わたしはどうしてもクラ◯ドとテ◯ファをデートさせたくて!だから今回、めちゃくちゃテ◯ファの好感度上げるの頑張った!」
「好感度でデート相手決まるんだもんな。」
「うん、だから、一緒にクラ◯ドとテ◯ファのデート見よ?」

そう話したあと、わたしたちは画面の中の主人公クラ◯ドと、その幼馴染のテ◯ファのデートを見届けた。

不器用なクラ◯ドが、一途に想い続けてきたテ◯ファの想いに応えた瞬間は、二人で拍手をしながら叫んだ。

「テ◯ファ良かったね!クラ◯ドも成長したね!」
「クラ◯ドもやっと男になったなぁ。」

そんなことを言いながら、わたしは凪と一緒にこのデートイベントを見れて良かったと思った。

誰とも分かち合えてこなかった、このゲームのストーリーへの思い。

誰かと共感し、分かち合える嬉しさをわたしに教えてくれたのは凪で、、、

わたしはこれからも隣に凪が居て欲しいと思ってしまった。

この感情は何だろう、、、
今までに感じたことのない、、、

これが、"好き"って気持ちなんだろうか、、、

それとも、ただ単に一緒に居て安心出来る存在だからなのだろうか、、、

わたしは初めての感情に、少し戸惑っていた。