ありふれた日常こそ、尊い。


そして、その日の定時。
凪は販促課の事務所までわたしを迎えに来てくれた。

「美月〜、帰るぞ。」

周りの女性社員の視線が凪に集まり、「天海さん、やっぱかっこいいよね。」とコソコソ話している声が聞こえてきた。

"抱き締めさせてもらうから!"

その言葉を思い出し、凪の姿を見て恥ずかしくなるわたし。

わたしは凪の元へ行くと「お、お疲れ。」と言った。

「さっ、今日は美月の家に帰るぞ〜。」
「あ!でも、うち何も食べれるもの無いよ?!」
「じゃあ、何か食ってから帰るか!」

そう話しながら会社を出て、駐車場へ向かう。

凪に「何食べたい?」と訊かれ、わたしは「ラーメン!」と答えた。

「おぉ、ラーメンいいねぇ!」
「うちの近くに美味しいラーメン屋さんがあるの!そこ行こ!」

そうして、わたしたちは凪の車に乗り、わたしが行きつけのラーメン屋さんへ向かった。

「美月のオススメは?」
「ここはどれも美味しいけど、やっぱり味噌かなぁ!」

凪はわたしのオススメの味噌ラーメンを注文し、わたしは久しぶりに塩ラーメンを注文した。

凪は味噌ラーメンを食べると「うん!これは旨いわ!」と気に入ってくれて、「また二人で食べに来ような!」と言ってくれた。