ありふれた日常こそ、尊い。


その後、わたしは凪の車で自宅まで送ってもらい、「また明日ね!」と別れた。

そして自宅に帰って来たわたしは、玄関から入りすぐ目の前に広がる自分の部屋を見渡し、思った。

この部屋を、明日凪に公開することになるのかぁ、、、

"美月がどんな部屋に住んでいようと引かないよ"

凪はそう言ってくれた。

そうだよね、凪を信じよう。

誰にも見せたことのない、この部屋、、、
凪にだったら、見せられる。



それから次の日。
いつものように出勤し、今日締切だった販促物のサンプルがやっと出来上がったので、企画課の木村課長に確認してもらおうとサンプルを持って企画課へ向かい、中に入ろうとした時だった。

「えっ?!その日は半休申請してましたよね?!」

その声は凪の声だった。

少し顔を覗かせて見てみると、木村課長のデスクの前に凪が立っていた。

「仕方ないだろ。先方がその日に打ち合わせをズラして欲しいって言ってきたんだから。B社は天海の担当だろ?」
「そうですけど、、、」
「それじゃあ、そうゆうことだから。よろしくな。」

木村課長の言葉に凪はそれ以上何も言い返さず、納得いかない怒りが混じった表情で自分のデスクへ戻ろうとしていた。

すると、凪と目が合い、わたしは凪に手招きをした。