食事を終えると、わたしはシンクまで食器をさげ「凪がご飯作ってくれたから、洗い物はわたしがやるね!」と言った。
すると、凪は「え、いいの?」と言った。
「うん!作ってもらったんだから、片付けくらいはしないとね〜!」
「美月ってさぁ、、、」
「ん?」
「優しいな。」
「え?普通じゃない?」
わたしはそう言いながら、お皿を洗っていった。
「今までの彼女は?洗ってくれなかったの?」
「うん。作るのも片付けも俺がしてた。」
「えぇ〜?」
「まぁ、俺は作ってから片付けまでが料理だと思ってるから、別に気にしてなかったけど、、、片付けを"わたしがやる"って言ってもらえるのって、嬉しいもんだな。」
凪はそう言うと、対面キッチンのカウンター側からわたしを眺めていた。
「今までの彼女さんたちは、お嬢様ばかりだったのね〜。」
わたしがそう言うと、凪は「言っとくけど、俺が今まで付き合ったの一人だけだよ?」と言った。
「え?!嘘だぁ!」
「嘘じゃないって。高校ん時から付き合ってた彼女と5年付き合って、別れてからずっと彼女居なかったから。」
「モテ男の天海凪が?なんで?!」
「何でって、、、」
凪はわたしから目を逸らすと、「とにかく、俺はそんな女を取っ替え引っ替え付き合う男じゃないから。」とブツブツ言い、不貞腐れているような、何だか照れているようにも見えた。



