ありふれた日常こそ、尊い。


「あ!いや、違うの!後悔してるわけじゃなくて、本当にわたしで良かったのかなぁって、思ったりして、、、」
「、、、俺は、美月で良かったと思ってるよ。だから、、、付き合い始めたきっかけは"母さん"だけど、きちんと美月と向き合っていきたいと思ってる。美月の時間を奪ってしまうことにはなるけど、、、だからこそ、その間だけでも美月には笑っていてほしいから、俺は美月に俺と付き合ってた期間は"無駄じゃなかった、楽しかった"って思ってもらえるように努力しようと思ってる。」

凪の真摯な言葉にわたしはジーンときてしまった。

まさか、凪がそこまで考えてくれていたなんて、思ってなかった。

"きちんと美月と向き合っていきたいと思ってる"

そう思ってくれてるなら、わたしも凪ときちんと向き合っていかなきゃね。

「ありがとう。そんな風に思ってくれてたなんて嬉しい。」
「いや、ありがとうはこっちの台詞だから。」
「でもね、わたし、、、よく分かんなくて、、、」
「え?何が?」
「、、、恋愛?」

わたしがそう言うと、凪は一瞬固まり「え?それって、、、」と言った。

「わたし、誰とも付き合ったことがないの。」
「え?!マジ?!」
「マジ。」
「じゃあ、俺が初めての彼氏ってこと?!」
「まぁ、そうゆうことだね。」

凪は驚いた表情でわたしを見つめたあと、「ってことは、俺は美月の"初めて"を全部もらえるってこと?」と言った。

ん?わたしの、は、じ、め、て、、、?

「な!凪の変態!」
「男はみんな変態なんだよ。」

そう言って、わたしをからかうようにクククッと笑う凪。

わたしは恥ずかしさを誤魔化す為にハンバーグを口の中に詰め込むと「あー、美味しい!凪!ご飯食べ終わったら、リバ◯スやって!凪がプレイしてるとこ見たい!」と話を逸らしたのだった。