ありふれた日常こそ、尊い。


「でもさぁ、天海さんが杠葉さんと付き合ってたなんて、ショックだなぁ。」
「天海さん社内一のイケメンだもんね。」
「天海さんがダメなら、他に誰いるのよ〜。」
「んー、佐野さんとか?まだ良い方じゃない?」
「いや、まぁね〜。でも、天海さんが杠葉さんと付き合うなんて、所詮天海さんもただの男だったってことかぁ。」

その言葉に苛つくわたし。

それ、、、どうゆう意味?

「そりゃあ、天海さんだって男だもん。」
「杠葉さんのどこがいいんだろ。ただの男たらしなのに。」
「やっぱり顔で選んでるんでしょ?社内一のモテ女を隣に置いておけば、自慢できるじゃない!」

凪のこと、何も知らないくせに、、、
何勝手なこと言ってるの?

腹立つ、、、
言ってやりたい、、、
凪はそんな男じゃない!って、、、

でも、、、わたしに、そんな勇気はなかった。

わたしは何も聞いていないフリをして、トイレ内に入って行った。

「お疲れ様です。」

鏡の前でリップを塗り直していた女子社員はわたしよりも後輩の二人で、わたしがそう声を掛けると、"ヤバッ"とでもいうように顔を引きつらせ「お疲れ様でぇす。」と返してきた。

悔しい、、、
わたしはいいけど、凪のことを悪く言われて言い返せない自分が情けない。

わたしはトイレの一室にこもると、早く帰りたい!帰ってザッ◯スに癒してもらいたい!と心の中で叫んだのだった。