彼の彼女になりたい!(短)

HR も終わり、もうだめかと思った頃…。

「…。篠原、話がある」


と橘先輩が来てくれた。

え、ええ??まあ、どうせ付き合えないけど。

最近はもっと、橘先輩のファンが増えたと聞いている。
だからその中の誰かと付き合ったから、諦めろとかそんな話だろう。

「愛理、行ってきな。」

「う、うん…。」


私はドキドキしながら、橘先輩の方へと向かった。

「おまたせしました。なにか御用ですか??」


「すまん、場所を変えよう。」

そう言うと、橘先輩は私の手を優しく掴み、引っ張っていった。


「「「「「「「きゃーーーー!!!
橘先輩が、篠原さんを連れているわぁ!!」」」」」」」


うわー気まずーー…。


人混みを抜け、あまり人がいないところに来た。

「あ、ごめん。」

そう言って、橘先輩は掴んでいた私の手を離した。

…ずっとこのままが良かったなぁ…。

「単刀直入に言う。」

「は、はひっ!!」

あ…噛んじゃった。恥ずい……!!

「ふっ可愛いな…。」