気がつけば、飛行船は無くなっていた。 メルギアは呆然としていた。そして、腰がぬけてその場にドサッと座った。 少女は、手下が持っていた小刀をメルギアの目の前に向けた。 「はい、チェックメイト。」 メルギアは、フッと力なく笑った。 「やるなら、一思いにしてくれ…」 「え、殺さないよ?」 「は?」