「やっっっと、魔王の部屋についたぁ!もう、本っっ当に大変だったわ~」 少女は、背伸びをして言った。まったく緊張感無かった。 「えーと、魔王メルギアさん?単刀直入に言いますと、この村を侵攻するのは諦めて帰ってください。さもなくば…」 「消しますよ…?」 ドッと威圧がメルギアを襲った。 (この少女、若いのにここまでの威圧、只者ではないな…) ゴクリとメルギアは、唾を飲んだ。