「あのー、帰らせてはいただけませんでしょうか。」 おずおずと、焔は言った。 「いいですよ。あ、目をつぶっててください。つぶれるかもしれませんから。」 「え、あ、はい…」 目をつぶった。 するとバグの神様は、指をパチンと鳴らした。 突然、目の前が真っ白になった。 瞼を閉じていても、分かるほどまぶしい光が私を包んだ。