白雪姫の王子様



「……?」

不思議に思って、
私は蓮くんからスマホを取り上げた。

「おいっ」

慌てる声。

画面を見る。

そこには、大量の通知。

しかも全部、莉子と翔くんからだった。

きっと、二人ともずっと心配してたんだ。

「返信しなさい」

私はそう言って、スマホを蓮くんに返した。

蓮くんは、
露骨に嫌そうな顔をしながら画面を開く。

すると、大量のメッセージが一気に表示された。

『生きてる?』

『無視すんな!』

『雪ちゃんどうなったんだよ』

蓮くんは面倒くさそうにしながらも、

今日のこと。
 
また病院へ来てほしいこと。

ちゃんと伝えてくれた。

すると、すぐ既読がつく。

『やっと仲直りしたのか!』

『明日からまた行くからね!』

勢いのあるメッセージ。

でも、蓮くんは何も返信しようとしない。

「……」

私はもう一度、スマホを取り上げた。

「おい、雪」

気にせず、私は勝手に文字を打ち込む。

『楽しみにしてるね』

送信。

「ちゃんと返信しなきゃダメだよ」

そう言って、スマホを返した。

蓮くんは少し気まずそうに、頭をかいている。

きっと、蓮くんなりに、
色んな気持ちがあったんだと思う。

でも、またみんなで笑える気がして。

それが、すごく嬉しかった。