白雪姫の王子様

「……愛してる」

突然の言葉。

胸の鼓動が、一気に速くなる。

驚きと、嬉しさが、同時に押し寄せてくる。

どうしたらいいか分からない。

そんな私の頬に、蓮くんがそっと触れた。

「私も……」

気づけば、言葉が零れていた。

「愛してる」

ゆっくりと、蓮くんとの距離が近づいていく。

そして――

優しく、唇が重なった。

温かかった。

さっきまで苦しかった胸が、
少しずつ落ち着いていく。

その瞬間、窓から吹いた風で、
カーテンが大きく揺れた。

まるで、私たちを隠してくれるみたいに。


唇が離れる。


見つめ合う。

恥ずかしくて、

でも、

すごく嬉しかった。

蓮くんは、優しく私を見つめている。

幸せな時間が、ゆっくり流れていく。


――このまま、時間が止まってしまえばいいのに。