白雪姫の王子様


息を切らしながら、俺は雪の元へ走る。

一分一秒でも早く。

ただ、雪に会いたい。

頭の中で、嫌な考えばかりが浮かぶ。

でも、全部振り払うように走った。

足が痛い。

息が苦しい。

心臓がうるさい。

それでも止まれない。


間に合え。

間に合ってくれ。


雪――。