白雪姫は、もう目を覚さない


―そのときだった。

廊下の右手、半開きになった病室の扉。

ふと目をやった先にベッドの上に座る、ひとりの少女がいた。

髪は肩につくくらいの長さの黒髪。
頬はほんのり赤くて、でも肌は雪みたいに白い。
点滴をつけた腕に、絵筆を持って、
スケッチブックにゆっくりと色を重ねていた。