白雪姫の王子様

しばらくバスに揺られていると、
目的地が見えてきた。

大型ショッピングモール。

俺たちにとっては、見慣れた普通の景色だ。

でも、雪は違った。

窓の外を見ながら、ずっと目を輝かせている。

「すごい……」

小さく漏れた声。

その横顔を見て、少し胸が熱くなった。

バスを降りる。

ショッピングモールの中へ入ると、

平日なのに人で溢れていた。

学生。

家族連れ。

カップル。

色んな人が行き交っている。

雪はきょろきょろと辺りを見回していた。

全部、初めてなんだろう。

「よし!」

莉子が拳をあげる。

「まずはゲーセン!」

今日の計画。

一番最初にやること。


〈ゲームセンターへ行く〉