白雪姫の王子様

今日も、病院の廊下を歩く。

なぜか俺の隣には、楽しそうに歩く翔がいる。

「毎日、通うんだな」

ニヤニヤしながらついてくる。

「うるせぇ」

翔の冷やかしに、適当に返す。

でも、こんなやりとりにも慣れた。

病室の前にたどり着く。

……と、中から、楽しそうな声が聞こえてきた。

雪と、莉子の声。

「……なんで先に来てんだよ」

小さく呟く。

別に関係ないのに。

なぜか、少し悔しいと思ってしまった。

女子二人の会話に入るのも、なんか気まずい。

……帰るか。

そう思って、背を向けかけた時だった。

「よ!」

翔が、勢いよく扉を開けた。

「……っ」

雪と視線が合う。

でもーー

今日の雪は、いつもと違っていた。