白雪姫の王子様

病棟のフロアに着くと、看護師に案内されて、
“今日からここで簡単なお手伝いを”と言われた。


は?

なんで俺がそんなことを……


そう、心の中で舌打ちしながら廊下を歩く。

無関心な顔、淡々とした足音。

“人を助ける場所”のはずなのに、
どこか冷たく感じるのは、俺のせいなのか。

それとも、この空気自体が冷たいのか。

ー―その時。

廊下の右手、半開きになった病室の扉の先。

ベッドの上に座る、ひとりの少女が目に入った。