白雪姫の王子様

莉子さんの目に、涙が浮かんでいるのが見えた。

「だから」

少しだけ、勇気を出す。

「私……莉子さんと、友だちになりたい」

言ってから、少しだけ怖くなる。

でも、莉子さんは、私のそんな不安を察したように、
ゆっくりと手を伸ばし、そっと私の手を握る。

昨日とは違う、やわらかいぬくもり。

「よろしくね、雪」

そう言って、莉子さんは笑う。

「……うん」

私も、つられて笑った。

「こちらこそ、よろしく。莉子さん」

「え、さん付け?」

「だって、年上だし……」

「関係ないって」

「でも......」

「今日から友達なんだから、呼び捨て」

少しだけ、迷う。

照れくさいし、慣れない。

「……よろしく、莉子」

そう私が言うと、

莉子は、満足そうに笑った。

こうして私に、本音で話せる、
頼れる親友ができた。