「ちょっと来て」
そう言って、莉子は俺の腕を引っ張り、
病院の屋上へと連れてきた。
「なんで、こんなとこにーー」
俺が文句を言おうとした時だった。
莉子は、少しだけ息を吸う。
「ウチ、蓮のこと好きなんだけど」
……は?
莉子の言葉に頭が、追いつかない。
「だからさ……」
少しだけ声が震えている。
「ちゃんと答えてほしい」
全てが、やけに静かに感じた。
「……悪いけど」
考えるより先に、言葉が出る。
「そういうのじゃねぇ」
「……どっち?」
うまく言葉にできない。
莉子は、そんな俺を問い詰める。
「ウチのこと?それともーー」
「……」
莉子が言いたいことは、わかっている。
でも、言葉が出てこない。
一瞬、迷う。
でもーー
「あいつは、違う」
口に出していた。
「そういうんじゃねぇ」
莉子の表情が、少し歪む。
「じゃあ、何」
強い声。
なぜか、答えられない。
自分でも、まだ分かっていない。
「……あいつさ」
また勝手に口に出していた。
「時間がないんだ」
空気が止まる。
「……は?」
莉子の顔から、表情が消える。
「だから」
言葉を探す。
「やりたいこと、全部やるって言ってて」
なぜか、うまく言葉にできない。
「……それで、俺は」
そこで、言葉に詰まる。
「……それに、付き合ってるだけだ」
「……なに、それ」
小さく、莉子がつぶやく。
「ずる」
その一言が、引っかかる。
そう言って、莉子は俺の腕を引っ張り、
病院の屋上へと連れてきた。
「なんで、こんなとこにーー」
俺が文句を言おうとした時だった。
莉子は、少しだけ息を吸う。
「ウチ、蓮のこと好きなんだけど」
……は?
莉子の言葉に頭が、追いつかない。
「だからさ……」
少しだけ声が震えている。
「ちゃんと答えてほしい」
全てが、やけに静かに感じた。
「……悪いけど」
考えるより先に、言葉が出る。
「そういうのじゃねぇ」
「……どっち?」
うまく言葉にできない。
莉子は、そんな俺を問い詰める。
「ウチのこと?それともーー」
「……」
莉子が言いたいことは、わかっている。
でも、言葉が出てこない。
一瞬、迷う。
でもーー
「あいつは、違う」
口に出していた。
「そういうんじゃねぇ」
莉子の表情が、少し歪む。
「じゃあ、何」
強い声。
なぜか、答えられない。
自分でも、まだ分かっていない。
「……あいつさ」
また勝手に口に出していた。
「時間がないんだ」
空気が止まる。
「……は?」
莉子の顔から、表情が消える。
「だから」
言葉を探す。
「やりたいこと、全部やるって言ってて」
なぜか、うまく言葉にできない。
「……それで、俺は」
そこで、言葉に詰まる。
「……それに、付き合ってるだけだ」
「……なに、それ」
小さく、莉子がつぶやく。
「ずる」
その一言が、引っかかる。

