白雪姫の王子様

今日もノックの音がした。

昨日よりも少し早い時間。

蓮くんが会いに来てくれたのかと、嬉しくなった。

「どうぞ」

ドアが開く。

でも、そこに立っていたのは蓮くんじゃなかった。

「……莉子さん?」

なぜか自分の体が、強張る。

昨日と同じ、突き刺すような強い視線。

空気が、冷たい。

金色に染められた髪。

メイクもしていて、まるでお人形さんのようだ。

でも、視線が痛い。

「……あんたさ」

ベットの前で立ち止まる、莉子さん。

「なんで、そんな顔してんの」

「え?」

「守られてるのが当然って顔」

その言葉の意味が、うまく理解できない。

「蓮がくるとさ」

蓮くんの名前が出て、驚く。

「すごい安心した顔するじゃん」

胸が、少しだけざわつく。

「……それってさ」

一瞬だけ、間があってーー

「邪魔なんだよね」


え……