白雪姫の王子様

今日も俺は、雪に会いにきた。

莉子とは、会話をすることもなく、
気づいたら、あいつは教室からいなくなっていた。

下駄箱で靴を履き替えていると、
急に肩を組まれた。

見なくても、誰か分かる。

「お前と莉子、なんかあったのか?」

この無神経な声の主は、翔だ。

「別に」

適当に、翔の言葉を流す。

俺が歩き出すと、翔はついてきた。

「帰れよ」

冷たく言う。

でも、翔はそんな俺の扱いには、慣れている。

「そんなこと言うなって。雪ちゃんに会いにいくんだろ?」

ニヤニヤしながら、俺の頬をつついてくる。

「いてぇよ。てか、ついてくんなよ」

「え〜いいじゃん。俺も雪ちゃんに会いたいし」

こいつ、相変わらずしつこい。

でも、俺もそんな翔の扱いには慣れている。

「はぁ……」

そうして、俺たちは病院へと向かった。