白雪姫の王子様


彼は私から目を逸らすと、
また、気まずそうにうつむきながら、
早足で廊下を歩いていってしまった。

一言言葉を交わしただけ。

それでも嬉しかった。

気まずそうに立ち去る彼の姿を見送ったあと、
私は病室に戻り、そっとノートを開いた。

「やりたいことリスト」

書こうと思っていたけれど“やりたいこと“
が思いつかなかった。

ううん、違う……