白雪姫の王子様

病室に来る人たちは、“来なきゃいけない”から来てくれる。

お父さんとお母さん。

お医者さん。

看護師さん。

私自身を見てくれる人なんていない。

そう思っていた。

だから誰かに期待することをやめてた。

それなのに、彼は来てくれた。

私自身を見て。
 
不器用だったけれど、その全部が、静かに胸の奥を温かくしていた。