検査を終えた私は、病室へと向かっていた。
廊下を進んでいく。
角を曲がったその瞬間、心臓が跳ねた。
初めての感覚。
そう。
また、彼が病室の前の廊下を歩いていた。
私は彼の背中を、急いで追いかける。
なんだかわからないけど、嬉しくって、
私はつい、大きな声で
「もう、通りかからないと思った」
と言っていた。
彼はビックとして、振り返る。
その顔は、とても驚いているようだった。
でも、彼は私をまっすぐに見て、
「……通りかかっただけだ」
そう言った。
不器用で、どこかに戸惑いがある、そんな言葉。
それでも、私は嬉しかった。
私のことを覚えていてくれていた。
また会えた。
病室に来る人たちは、“来なきゃいけない”から来てくれる。
お父さんとお母さん。
お医者さん。
看護師さん。
私自身を見てくれる人なんていない。
そう思っていた。
だから誰かに期待することをやめてた。
それなのに、彼は来てくれた。
私自身を見て。
不器用だったけれど、その全部が、静かに胸の奥を温かくしていた。
廊下を進んでいく。
角を曲がったその瞬間、心臓が跳ねた。
初めての感覚。
そう。
また、彼が病室の前の廊下を歩いていた。
私は彼の背中を、急いで追いかける。
なんだかわからないけど、嬉しくって、
私はつい、大きな声で
「もう、通りかからないと思った」
と言っていた。
彼はビックとして、振り返る。
その顔は、とても驚いているようだった。
でも、彼は私をまっすぐに見て、
「……通りかかっただけだ」
そう言った。
不器用で、どこかに戸惑いがある、そんな言葉。
それでも、私は嬉しかった。
私のことを覚えていてくれていた。
また会えた。
病室に来る人たちは、“来なきゃいけない”から来てくれる。
お父さんとお母さん。
お医者さん。
看護師さん。
私自身を見てくれる人なんていない。
そう思っていた。
だから誰かに期待することをやめてた。
それなのに、彼は来てくれた。
私自身を見て。
不器用だったけれど、その全部が、静かに胸の奥を温かくしていた。
