村八分にされた不遇の娘は神様の子供を授かり溺愛される

長着と長襦袢は黒、袴は灰色というシンプルな色合いなのにすべてが輝いて見える。

まるで生地の中のに宝石が散りばめられているかのようだ。

だがもちろんそんなことはなくて、その輝きはすべて陽神から放たれているものだと気がついた。

陽神は今日も長い髪の毛を後ろで束ねているけれど、その髪留めも普段よりもいいものが使われているようだ。

「驚いた。こんなに美しいなんて知らなかった」
陽神がふらりと部屋の中に入ってくる。

「よ、陽神さまこそ、すごくよくお似合いです」
似合いすぎていて顔を直視できない葵は視線をさまよわせる。

するとニコニコと微笑む春と夏と視線がぶつかった。
「綺麗だ本当に」

陽神が葵の両肩に手をかける。
着物越しなのに、その温もりに直接触れられているような感覚になって恥ずかしい。

「もう、やめてください」
「ワタシの花嫁は誰よりも美しい。そう思わないかい? 春、夏」