舞と葵の関係が少しだけ修復された10ヶ月後のこと。 「うっ……」 朝食を取っていた舞が突然青ざめて口元を押さえ、座敷から厠へと駆け出した。 「舞!?」 とっさに追いかけようとする息子を父親と母親が止める。