愛を伝えていたら…

私達は歩いて夏祭りに来た。

「暑い…。暑すぎる。」

異常だ、この暑さは。人混みだから余計暑苦しい…。

「あ、かき氷の屋台あったよ!俺、買ってくるね。ことねはここで待ってて!」

「ありがと。」 

こういう所は気が利く。卓哉はごくたまに気が利く時があるんだよね。ホント、ごくたまに。

卓哉を待っていると、

「あれ?ことねじゃん!」

「え、悠人じゃん!久しぶり!」  

「久しぶり~!元気だった?」 

中学の同級生の悠人とバッタリ会った。

「私は元気にしてたよ!悠人こそ元気にしてた?」

「はは、俺はいつだって元気だぜ?俺が元気でなかった時なんかあるか?」

思わず笑ってしまった。

「へへ。ないね、そんなこと。」

悠人はクラスのムードメーカー的存在で、いつもクラスを盛り上げていた。
彼のお笑いのセンスは人一倍で、何より彼の寛大さには皆が救われた。
私はそんな彼のことを尊敬している。

「おい。俺の女になんか用か?」