失恋には、甘いものより橋立君。

「何で俺じゃダメなんだよ。」

俺様男は、さっきまでの威勢とは真反対に、ポツリと呟いた。

何だこいつ。急に静かになりやがって。
まあ良い。今のうちに教室に戻ろう。

私は何も言わずにその場を去ろうした。しかし、

「おい、待て。」

肩を掴まれた。

「はぁー。何ですか?離してください。」

「岩倉さんのタイプを教えてくれないか?」

まだそんなこと言うのかよ。
ホント、バカだなぁ。 
遙香は響のことが好きなのに。

「遙香のことは諦めて下さい。それが一番苦しまずに済みます。」

「なっ…!諦めきれねぇんだよ!俺にとって岩倉さんは生き甲斐みてぇなもんなんだよ!あの子以外考えられねぇんだよ!お前は何も知らねぇからそんな軽口をたたけるんだ。」

俺様男は必死にそんなことを言った。