失恋には、甘いものより橋立君。

嫌がらせを受けなくなったのは良かったが、ホントは少し、寂しくもあった。

周りからカップルだと勘違いされているのは、私は嬉しかったのだ。

周りから敵対視されるのも、嫉妬によって嫌がらせを受けるのも、漫画のヒロインになった感じがして、その時はホントに響の彼女になれた気分だった。

これが現実だったら良かったのに。
ホントに、響の彼女になれたら良いのに。
周りから勘違いされるほど、私達は仲が良いのに。

響はいつになったら私のことを好きになってくれるの…?

私はいつも、響に振り向いてもらえるように、自分磨きも勉強も、料理だって上手くなるために努力をしてきた。

響に相応しい彼女になるには、それくらいのことをしないといけないと思ったから。

なのに、それなのに、響はいつも私を一人の女の子としては見てくれない。

いつもいつも、妹みたいって言われる…。

どうして、どうして?頑張ってるのにっ…。

いつの間にか涙がこぼれていた。

ベッドに横になって、これまで堪えてきた悲しみが込み上げてきて、いっぱい泣いて、泣き疲れて、私は眠りについた。