まさか自分が男を好きになるとは思っても居なかった

その事実を受け入れるか受け入れ無いか葛藤する暇も無く


俺はどんどん芽雨のことしか考えられないようになっていた





俺の会社は情報を調べることが得意だ

芽雨のことを知りたい一心で調べた




だが何も出なかった

いや、隠匿されていることに気付いた




何故、芽雨のことを隠しているのか余計に気になり更に芽雨のことしか考えられないようになっていた






「お前、此れ見よがしにとイチャついてんじゃねぇよ」

「凛か」

「桜が探してたぞ」

「……あとで訪ねる」

「本気なのか?」

「何が?」





凛ははっきりと言わない

だけど言いたいことは察しがつく






「あぁ、俺は何としてでも芽雨を手に入れる」

「はっ…そうかよ」






何故か、凛は楽しそうに笑った