葉side
痩せた軽い身体から温かみを感じ安心する
俺の膝の上で眠る芽雨の寝顔は普段より更に幼く感じる
「……本当なら良いのにな」
俺と芽雨が恋人なら良かった
こんな感情産まれて初めてだ
過去にも恋人を作ったことは何度もあるが
どいつもこいつも俺自身を見るやつは居なかった
勿論、芽雨もそいつらと変わらない
俺をただの雇用主としか見てない
それなのに芽雨には傍に居て欲しいと願ってしまう
俺は初めて芽雨と会った時から芽雨のことが特別だった
この感情が何なのか気付きたくないが自覚はしている
俺は芽雨に出会ったあの日一目惚れしたんだ



