翌日朝から少しホテル内がバタついている
「芽雨、なんか飯食わせてぇ」
「凛さん」
「俺今から迎え行くからさっと食べられるもので頼む」
「はい」
キッチンにやって来た凛さんにサンドウィッチを作り渡す
「サンキュー」
「あの……凛さんがこれから迎えに行く方って」
「葉の弟だよ」
「弟さんいらっしゃったんですね」
「芽雨はまだ来て日が浅いから会ったことねぇもんな」
「はい。ですが今日は自室待機を命じられてまして」
「あー……東郷に?」
「はい」
凛さんは納得したのか
「絶対部屋から出るなよ」
「……分かりました」
東郷さんと同じように俺が自室にいるよう釘を刺した



