このまま俺との関わりの無い旦那様の元で働いていれば
居場所を知られるリスクは低いだろう
20歳と同時にここを出て行くつもりだ
「………話聞く感じだとそれなりにでかい会社なんだな」
「俺には大きいのかどうか分からないです……名前は確か……ル・ブラン」
「ル・ブラン!?……成る程なぁそりゃ子供のお前に取られたくないだろうな」
「知ってるんですか?」
「大きい会社ってことぐらいだけど」
会社の名前を聞いて何か納得している凛さん
「ひとまず、芽雨自身がここに残りたいってことだからその方向で葉には話通すよ」
「ありがとうございます」
「2人で積もる話もあんだろ。俺少し出るから」
東郷さんも凛さんと一緒に客間を出て
俺と宙兄ちゃんだけが残された



