「あいつが死ななきゃ俺達は後継者になれない」
「そんな…」
「今は芽雨が子供だから代理として会社をまかされてるがゆくゆく全て芽雨の物となる」
「そんなの絶対に嫌よ!!あの会社もお金も全て私達の物」
「あぁ、そうだ。どうにか始末するしか……」
ある日聞こえてきた会話だった
このままだと殺される
「宙兄ちゃん……」
宙兄ちゃんにこのことを相談しようとキッチンに向かったが
「………あいつクビになったんだ」
「え?」
突然解雇されていた
恐らく俺に食事を与えていたことがバレたのだろう
俺のせいで宙兄ちゃんが居なくなった
それからまともな食事を食べることが出来ず
屋敷に居る大人に頼ることも出来なくなった



