「あのパーティー俺も招待されてた、そこで食べた料理でお前の顔が浮かんで……」
「え?」
「俺とお前が作った料理の味だった。1日も忘れた事無い。芽雨の料理だって分かった」
「兄ちゃん……」
「生きててくれて良かった……会えて良かった」
なんだか俺も泣きそうになった
「俺のせいでもっと酷い目にあってるんじゃないかってずっと気がかりだった。屋敷に何度も行ったが門前払いで」
「来てくれてたの?」
「当たり前だろ。芽雨のこと弟のように可愛がっていたのに、心配しない訳無いだろ」
「ありがとう。でも俺大丈夫だから」
「あの料理芽雨が作ったんだろ?シェフになるのか?」
「そんな立派なものに俺はなれないよ。ここで家事代行の仕事させて貰ってるんだ」
兄ちゃんは俺から離れてこの場に居た東郷さんと凛さんに
「芽雨を引き取らせて貰いたいのですが、可能でしょうか?」
そう言った



