「芽雨!!」
「っ……すみません……取り乱しました…」
「どういうことだ」
自分でパニックになって色々零してしまった
誤魔化すのは無理だろう
「俺、何度も殺されかけてるんです。料理に毒を入れられて」
「は?」
「与えられた食事以外食べちゃ駄目で……与えられた食事にはいつも何か入っていて」
そう、これが俺が自分で作った料理以外を食べられない理由
幼い自分には与えられた食事しか無い
だから食べるしか無かった
だけどその料理にはいつも毒物が混入し2度ほど本気で死にかけた
殺したとなると問題だから子供が誤って殺虫剤を飲んだということで通報し、救急搬送されギリギリ助かった
そのまま死んでしまえば俺の保護者は喜んでいただろう
だけど生き運があったのか俺は助かった
その後も残飯のような食事か
まともそうな食事には毒が入っていた



