「芽雨!!」
「だ……なさま…お怪我は……?」
「無い!!それより芽雨の方が」
「良かった」
犯人の内の1人が警察の手から逃れナイフを真っ直ぐ旦那様へと向けたのが見えた
そこからは無意識に旦那様とナイフの間に入り俺のお腹に刺さった
痛いけど……大丈夫…
何度も死にかけたから感覚的にわかる
「大丈夫……です。これくらいだと…人は死にません……から」
「救急車!!」
死にはしないだろう
だけど意識が遠のく
思ったより出血してるな………
あぁ、そんな顔しないで下さい
旦那様の焦った表情を見ながら俺の視界は暗闇へと落ちる



