「さて、予定通り明日身代金と芽雨さんの引き渡しが行われます」
「はい」
「その時先程の男ともう1人現れるそうなのでまとめて捕まえます」
「分かりました」
「実際に金銭のやり取りを行いますのが私が後程旦那様へお返しする手筈になっておりますのでご安心ください」
俺は大人しく人質のフリをする
お金を貰い撤収しようとした所を事前に連絡していた警察と取り押さえるらしい
なんとかこれでラーク社問題は解決しそう
そう、安心したのが間違いだった
翌日予定通りに俺と東郷さんと男2人で廃墟の工場に集まった
旦那様も3億を持って来た
旦那様から東郷さんへお金が渡され俺が解放される
それと同時に逃げ出す犯人
それを隠れていた警察が取り押さえる
これで一件落着のはずだった
「芽雨?」
気付いた時には俺の腹部は赤く染まっていた



