“ねぇ知ってる?
月ってね、
表面は傷だらけなの。
でも傷があるように見せないで輝き続ける。
すごいでしょ?”
…そんな話を聞いた時
ふいに君の事が浮かんだ。
月が傷を隠して輝くなら
君も涙を隠して笑うから。
……だから
月みたいだと思ったんだ
すぐ近くに見えるのに
実はすごく遠くて
手が届きそうで
絶対届かなくて
だけどいつもそこに存在している
必ず夜空から光を照らして見守ってくれている
だから月を見ていた
嬉しくて心が浮わつく夜も
悲しくて先が見えない夜も
裏切りと別れを決意した夜も
どんな時も
この夜空に浮かぶ月を見ていた



