シクシクとワクワクの星

シクシクの手のひらには、ぷるんとした水滴。
ほんの小さなもの。
でも、これは シクシクが初めて「ちょっといいかも?」と思えたもの。



「これ……どうすればいいの?」



シクシクは、そっと光の生命体を見た。



「ワクワクの種を育てるには、どうすればいいの?」



光の生命体は、くるっと回ってニカッと笑った。



「いいね~!シクシク、もう“育てる”って考えてる!🎉」



「えっ?」



「最初のころのシクシクは、“ワクワクなんてない”って思ってたのに。💫」


「今は、“どうやって育てるの?”って考えてる。✨」



「……あ。」



シクシクは、気づいた。

たしかに、最初は 「ワクワクなんてない」 と思っていた。
でも今は、「ワクワクの種を大事にしたい」 と思っている。



「……いつの間にか、変わってる?」



「そういうこと!💖」



光の生命体は、嬉しそうに宙をふわふわ漂った。



「じゃあ、ワクワクの種を育てる方法、教えてあげる!🌟」



「うん……!」



シクシクは、小さくうなずいた。

光の生命体は、キラキラした目で言った。
「ワクワクの種を育てるにはね――
たっぷり “ワクワクの水💧” をあげること!✨」



「ワクワクの水……?」



「そう! ワクワクの水はね、“いい気持ち” でできてるんだ!💖」



「いい気持ち?」



「例えば、“この水滴、ちょっときれいかも?” って思ったら――」



「うん。」



「その“ちょっといい気持ち” が、水滴にしみこんでいくんだよ!✨」



「……そんなことで?」



「そう!ワクワクってね、目には見えないエネルギーなんだ!💫」



「ワクワクのエネルギーがたまるとね、
この水滴は、だんだん変化していくんだよ!🌱✨」



「……変化?」



「そう!ワクワクを育てるとね――
ワクワクの種は、本当のワクワクに進化するんだよ!🌟」



「……!」



シクシクは、水滴をじっと見つめた。

たったひとつの、小さな水滴。
でも、これを育てたら、何かが変わるのかもしれない。

「じゃあ、シクシク!🌟」
光の生命体が、またニカッと笑う。



「今日のワクワクミッション!🎶」



「また?」



「もちろん!今日のミッションはね……
“ワクワクの水” をあげてみること!💖」



「えっ……でも、どうやって?」



「簡単!この水滴に、“ちょっといい気持ち” をこめればいいんだよ!💡」



「……ちょっといい気持ち?」



「そう!例えば――
『なんかキレイかも?✨』とか、『なんとなく好きかも?💖』とか!」



シクシクは、そっと水滴を見つめた。

きれい、かな?
なんとなく、いいかも?

……そう思ったとき。



「……ありがとう。」



思わず、シクシクの口から言葉がこぼれた。



「……あ。」



パチッ✨



その瞬間――

シクシクの手の中の水滴が、ふわっと淡い光を放った。



「……えっ!?」



シクシクは、驚いて水滴を見つめた。



「やった~~~!ついに変化がきた!!🎉」



光の生命体が、嬉しそうに跳ねる。



「今、シクシクは “ワクワクの水” をあげたんだよ!🌱💧」



「……。」



シクシクの手のひらには、
ほんの少しだけ輝き始めた水滴があった。

ワクワクの種が、育ち始めた――。

🌟 続く…!

次回、第9話 「シクシク、ワクワクが動き出す!?」
ワクワクの種が、ほんのり光り始めた。
この変化は、シクシクの中でどんな影響をもたらすのか――!?