過つは彼の性、許すは我の心 壱


 ちょっと!とも思ったが渚君の顔を見ていたら、肩の力が抜けてしまった。


「かんにんかんにん…っ!つづちゃんがあんまり可愛いこと言うから我慢でけへんかって、つづちゃん?」


 うん、多分私変だと思う。

 ニマニマ笑っている私に渚君の不思議そうな顔で首を傾げている。


 いやね、


「渚君の笑った顔やっぱり好きなだなあって」


 ここ最近色んなことあってちょっと疲れていたんだなあ私。

 渚君の笑顔ってパワー貰える。

 もう私から見たら人型パワースポットだよ。

 そう笑って言えば、


「…つづちゃんって本当、」

「ん?」

 
 今度は渚君が両手で顔を覆って隠してしまった。


「渚君何で顔を隠すの?好きなのに」


 見せて欲しいなあと伏せる顔を無理やり見ようとすると、 


「ああもう!あかんあかん!見たらあかん!」

「何でよ」

「つづちゃんのタラシ!」

「何で!?」

「エッチ!」

「だから何でよ!?」


 無理矢理渚君の顔を見ようと揉み合いになり始める。

 すると。


「おーミケに選ばれた女が早々に浮気とはね」


 現れた人に驚くより、知らぬ間に渚君の上に乗っかている事実に驚いた。

 
「ごめん渚君」

「いやええんや…」


 よっこいと私が離れるとあんなに嫌がっていたのに渚君は残念そうに見てくるが、生徒会室に入って来た彼には舌打ちをかましそうな雰囲気で「ほんま嫌な奴や」と言った。