突然ドスンと私の隣に座り直す渚君。ち、近い。
仰け反ってソファーの縁まで下がるが、渚君も更に近寄って来る。
「渚君、どういうつもり?」
ジト目で渚君を見上げる。
「いやこんだけ言うたら嫌にもなるかな思て」
「…ならないよ」
今度こそ。
呟きはしなかったけど、心の中で自分に念じるように言った。
「つづちゃん?」
危ない、危ないまた意識がぶっ飛んでいた。
首を傾げて見る渚君の顔を睨み上げる。
こういうのはちゃんと言ってやんないと。
「渚君ね」
「ん?」
「渚君は本当にかっこいいから気を付けた方がいいよ」
「…」
「こんなに顔近づけられたら好きになっちゃう子沢山出来ちゃう」
それこそクッキーのカスの様にポロポロ現れたら大変だし、
「わ、私も渚君のこと好きになっちゃうから」
離れて欲しい…と最後は俯いてしまった。
だって気さくで、明るくて、かっこよくて、頭も良くって、人を守るのにも躊躇いがないなんて、好きにならないはずないじゃん。
絶対耳赤くなっているよ恥ずかしいぃと心中で大暴れしていれば、
「…く、はははははは!」
な、何!?
大きな笑い声に驚いて見上げる。
「つ、づちゃんって、はははは!」
お腹を抱えて笑っている渚君がいて、仕舞いには目尻には涙まで浮かべている。
………ぐぬぬこいつ。



