過つは彼の性、許すは我の心 壱



 陰陽師を題材にした小説で読んだ気がすると私が呟けば「そうそう、陰陽師が仕事する上で大事な思想やってんで。つづちゃん分かってるやん」と笑った。

 サラサラと書きながら分かりやすい説明まで加えて教えてくれる上に、生徒を褒めることでモチベーションまで意地する。

 塾講師渚先生爆誕…!したおかげで私の小さな脳みそに定着していく。

 でも、そっかと思い至る。

 家業の手伝いを行うのってある程度の成績をキープしておく必要があるんだけど、渚君が頭良かったのを(失礼)思い出した。


「あとは相剋やな。木は根を地中に張って土を締め付けて、栄養を吸い取って土地を痩せさす。その木は金属製の斧や鋸は木ぃ傷つけられ切り倒される。その金属は火に熔かされる。火は水に消し止められるけど、水は土に吸い取られて、常にあふれようとする水を堤防や土塁とかでせき止められる」

「えと簡単に言えば、火タイプは水タイプに弱いとかそういうのだよね」

「そ」


 ペンをくるくると回しながら「この中に水が電気に弱いやらはないねんけど」と渚君は某有名ゲームの設定を話した。


「ほんで、この五行思想は色んな自然の5つのものに当てはめられんねんけど、惑星もこれに割り当てられるんや」

「惑星?」


 それはまた壮大な。