「そうですね…確かに関係者とは言えるかもしれないですね」
表情は穏やかそのものなのに諦念と陰鬱を併せた微笑みは、それ以上の言葉の追及を拒む。
いつもの柔らかく軽快な雰囲気とは違う、私には見せたがらない彼の一面。
彼が見せたくないと言うのなら、私は口を噤むざる得ない。
「…」
「…」
だから私も惣倉君も黙り込むしかなかった。
その時。
「ごほん!んんっ!!」
態とらしい咳払いで、気まずい空気を切り裂くのは、
「し、しかし何はともあれ生徒会員の人員補充は急務!さてどうしたものかな!」
我らが生徒会長今清水君。
何がともあれなのかは分からないし、声はうるさいなあと思ったが、
「…本当にどうしたもんかなあ、今清水君心当たりいないの?」
気まずさもあって今清水君に乗っかることにした。
「いたら困ってはないさ今!」
「そうだよね…」
「そうだ!この間の岸谷君とかは?彼女は特待生だし、きっと要領も悪くないだろう」
「洋直ちゃんは前にも説明したけど、部員じゃないから」
「け、けどそれを言ったら惣倉君は手伝ってくれているわ、わけで…!」
「それはそうだけど」
チラリと惣倉君を見る。
頭も良くて、気遣いもできて、年下らしい可愛らしさもあって、いいところ尽くめなんだけどね。



