「ははーありがたき幸せ」と言いながらぐりぐりと妃帥ちゃんの頭に頬を擦り付け捲っていると、周囲の驚いた顔。
そんなに驚くこと…あそうだ。
「そこの人は入れるつもりないから」
名前の知らないワイルドイケメンに言えば「…ハァ?何勝手に決めてんだよ」と怒り再燃。
「改心しても入れるつもりないから」
「だからなん、」
「敵から急に味方になって、解説役に回っても絶対に入れないから」
「誰の話だよ!」
「ねえ妃帥ちゃん、今から生徒会室行こうよ!」
「生徒会室?」
「うん」
「行ったことないわね」
「おっと、妃帥お嬢様は埃の溜まり過ぎた場所では発作が起きやすいので、キッチリと清掃された場所でなければなりません」
「んー掃除はしているけど、確かにそう言われると心配かも」
唐突なカズミさんのカットインにももう慣れて、明日から休日だし部室の掃除でもするかと計画を立てる。
ていうか教材室にいた時に咳っぽいの出てたのって不味かったのでは?
「それに、お嬢様そろそろお薬の時間…」
「あらもうそんな時間?」
図書室の壁にかかる時計はとっくに放課後を示しており、私と清がホームルームをブッチしたのだけは分かった。
また担任にネチネチやられる。
あ、てか。
「天條君いやお義兄さん」
妃帥ちゃんをぎゅっと抱きしめながら、天條獅帥もといお義兄様に声を掛ける。



