「忙しいけど、肩に力が入って話さなきゃいけない人もいないし、ある意味ダラけるには最適な場所だから、いつでも来てね」
他の生徒会員には言っておくねと付け加えると「…っはい!ありがとうございます!」と言って一生懸命ぺこぺこしている。うーんあの誰にでも謝りまくる姿勢どうにかしないと。
「もうっ綴は犬だけじゃなくて猫まで飼うつもり?」
「猫?」
「そう!発情期の猫」
ぷーと頬を膨らませる可愛い(妃帥ちゃん) を視界一杯に収めている視線の先で、ヒロナちゃんは今更私が妃帥ちゃん可愛いぃって言っているの思い出したのか顔を青くしている。
そりゃあそうか、これはどうにかせんと。
「私の綴が発情期の泥棒猫に触れられるなんて」
「知らない内に付加価値沢山ついているね」
「同じ空間にいるだけでも嫌なのに」
忌々しげに話す妃帥ちゃんに、
「私のためだと思って、ね?」
「綴のため?」
「そうヒロナちゃんを救って私を救う、みたいな」
「…」
結局助けたいなんて、自己満足だし。
昔の自分をただ救いたいだけなんだよ。
「妃帥ちゃんの大きな器で、未熟で小さな私を受け止めてほしいなあって」
そう言ったら、深く長いため息の後。
「…しょうがないわね、大きな器の私に感謝してね」
私の胸に顔を埋めるようぎゅっと抱きつく妃帥ちゃん。



